音源に釣られて(笑)行ってまいりましたthe god and death stars。本当はもっと後に書くつもりだったんだけど、最新フルアルバムが物凄く良いのと、特典DVDの内容に感化されたので書きますね。
渋谷Lamamaと言うと個人的に言えば、場所が変わったりして無ければTHE YELLOW MONKEYが昔やっていた箱だったと思います。初めての渋谷Lamamaに少々ドキドキしながらも、坂を登るのにめんどくさいなあと思いながら渋谷Lamamaを見つけ到着致しました。
場所的に割と閑静な場所にあって、でもライブハウスとしては良い立地なのかなと思いました。お目当ての音源をもらって入場。新宿LOFTや紅布より狭いかな?合唱団のような段になっているフロアが印象的です。一番前の一番低い場所よりステージが少し高い。そしてちょっとした花道がステージに続いています。
今までに無いタイプの箱に少し緊張。そんなことを考えているのも束の間、映画のようなSEが始まりました。
the god and death starsの三人が颯爽と登場し、さらっとaieさんの挨拶から始まりました。into the filtrationの音を聴いた瞬間、ぞわっと鳥肌が立ちました。
あっやばい。
直感でそう思いました。aieさんとkazuさんの実力はここまで別の機会に充分見せ付けて聴かせて頂いているのですが、ドラムである大嵩潤さんのパワフル且つグルーヴの利いたドラミング。いや、それ以上にこの一体感は何だ!完全に一つの塊となって蠢いているような、怪物のような凄さを感じていました。
曲は音が途切れないまま、ミニアルバムと同じように濾過へと。aieさんの郷愁漂うような切ない歌声が乗るとまた魅力を増して歩き出す。走り出す。凄い物を見に来てしまった。これ、この人数で見るバンドじゃねえよ。すげえ。
焼失に入る頃には、バンドサウンドの轟音の中、そう一人呟き繰り返していました。この楽曲も大好きですが、目の前で聴くのは全く迫力や求心力が違う。ギター、ベース、ドラム、そしてボーカルその全てに目が離せない。一人でキョロキョロしてしまうぐらいに目移りする。
殆ど腐敗ではまたロデオのように跳ねるリズムが心地良い。その中にグルーヴがあって、とにかく身体が動かずにいられない。素でこんなにも心惹かれるものなのだろうか。そして今まで聴いて来たaieさんとkazuのどのバンドよりも一体感が半端無いと個人的には思いました。
そしてそのノリをキープしたままcannnabisへ。ここまででも充分魅力的なのにさらに加速すると言うか盛り上がるように展開して行くアレンジ・曲順が素晴らしい。なんだこれは。一部の隙も無い。大嵩潤さんが割と普通の外見なのに今まで見た中でも指折りなぐらい好きなドラムだ。おかずまで絶妙に心地良過ぎる。
aieさんのありがとーうの声に歓声を挙げざるを得ない。
そしてaieさんのMC。メインでaieさんのトークを聴くのは初めてでしたが、結構気軽なノリでガンガン笑いを取ってる。そうか。やっぱり他のバンドでは結構下がって弁えてるんだなと思いました。そういう所も奥ゆかしい。
渋谷Lamamaにaieさんが初めてだとか、今日の配布CDは昔の楽曲を作り直したものだとか、そう言った事を笑わせながら話してくれました。
そしてミンチ。今日頂いた楽曲ですが、ミドルテンポの中にグイグイ心を引っ張るグルーヴが心地良い。ダンシングウォーキング…そんな言葉が思い浮かぶような楽曲。kazuさんのリフが跳ねる。うねる。aieさんのギターが刻む。歌う。聴かせる。大嵩潤さんのドラムも静から動へと。暴れる。暴れる。素晴らしい。aieさんのアンニュイさを含んだサビのボーカルがthe god and death starsならではのスパイスになる。もうね、最後のブレイクの絶妙さで鳥肌立たせるバンドはなかなかいないですよ。
そのまま不安を掻き立てるような不思議な怪しさを持つアレンジから、キリっとした激情を表すようなサビへ。プール。deadmanぽさを何となく感じさせるようで新しい。aieさんのボーカル良いなあ。ボーカル畑の声では無いけど、惹きつけるものがある。静寂も絡めながら、途中カウントで合わせて和ませる場面もありつつ。素晴らしい演奏。
そしてクッキリと刻まれるリズムから始まるafter the addle apple。そして際立っては下がって、それぞれが見せ場をきちんと見せて、下がる所は抑えて、その全てが見事に絡み付き、心地良いバランスと一体感を醸し出している。展開で様変わりしても必ずそこに一体感がある。無理が無い。
aieさんのどうもありがとーうを挟んで。
放たれたのは夜空の手前。Aメロ直前の音が何かで聴いたような…。懐かしさを感じる。そう、the god and death starsには切なさと懐かしさと葛藤のような不安感や負の感情が特徴として感じられるように個人的には思います。見惚れる。聴き惚れる。キメまで行く流れが心地良い。
aieさんのどうもありがとうに叫び声と拍手で答える。
そこでMCで物販のお話。
10年前に初めて作った曲を作り直したと言うコメントから、damned。印象的なリズムから入る幕開けから、切なさと流れるようなメロ、童謡の様なサビを含みながらもthe god and death starsの一体感を存分に発揮してくれる。一瞬明るくなるようでマイナーとの間を行ったり来たりするようなメロも心地良い。the god and death starsはいくつかの印象的な部分とそれぞれのパートが絡み付くように歌う音楽を奏でてくれる。
そして少しスローペースなリズムへとまるで何かを溜めるような後ノリを個人的に感じた千年樹。後にkazuさんがゆっくり楽曲の方が心地良いと語ってくれましたが、これもまたそういう楽曲なのでしょう。噛んで含むようなアレンジから、急激に激流へと変化して盛り上がって行く展開。そこでもかきむしる様なギターリフ、うねるベース、迫力のあるドラミング、唐突にぶち込まれるブレイクがこれまた絶妙に心地良い。the god and death starsはアウトロまで気を抜かせる事無く聴かせてくれる。
跳ねるリズムでどこか昭和の香り漂うのはエドワードスミス。またたまらないブレイクやミドルテンポの中にそれぞれのリフ絡めて流れるような展開を聴かせてくれる。
そしてリズムが刻まれるのが心地良いザゾンビ。絶妙なリズムから流れるようなリフの絡み合いに移行する。the god and death starsの持ち味であり、心身を引っ張る音がそこにある。乗らざるを得ない。凄い。凄い。
aieさんのありがとうの声でMC。19歳未満無料にしたけどどうやら会場にはいなかったみたいで(笑)どうやって広めようかみたいな話から漫画やファッション雑誌に載せようかみたいに言ってて、実際Lamiel時代に次に一番売れそうなアーティストに選ばれたらしいです。二位がMIRAGE、三位がLa'Muleだったとか何とか。
そして新宿LOFTでは後輩のSel'mの椿くんがthe god and death starsの楽曲をやってらしく、一緒の時間にやれたら良いんですけどみたいな事言ってましたね。俺の事椿くんだと思って聴いてくださいと言うaieさんw
で、その曲は出来事と偶然の為の媒体。流れるようなギターにストップ&ゴーが心地良いリズム隊のアレンジの楽曲。不思議な雰囲気が流れる。そしてまた素敵なブレイク。ブレイクでここまで魅せられるバンドも少ないんじゃないかな。素敵。聴き惚れる。そして切なさ溢れるボーカル。浸みる。浸みる。そして歩いて行くようなサビ。それが綺麗に、時折淀みながら入り混じる。泣きのギターソロ。良いね。
マーチと言うかジャズ的なドラムからシンプルな弦楽器のリフから始まるemmny。そして爆発するかのように展開する音。それぞれのリフが走り抜ける。飛び回る。素晴らしい。自分の周りにまるで音が鳥になって飛び回っているような気分になる。そして心惹きつけるブレイクはここでも健在。素敵過ぎる。心奪われる。
インパクトのあるリズムから放たれるのは母乳。the god and death starsの楽曲はミドルテンポでも十分そのグルーヴで、俺のツボでは無いのに心惹きつけてくれる。身体が持って行かれる。ブレイクの心地良さ、絡み合う音の絶妙なバランス。それぞれが見せ付けるテクニック。エモーショナルに終わりへと盛り上げるアウトロ。音楽好きにはたまらんのだよ。垂涎。
aieさんの軽い感じのありがとうのノリがまた良いw
来月のLIVEの話とか、昔の楽曲を一度だけやるみたいな話とかしてましたね。
そしてここで本日のある意味メインの、これからずっと自撮りをすると言う話。最初はaieさんからで、次のLIVEでジャンケンして次の自撮りメンバーを決めるとの事。嫌がるメンバーw大嵩潤さんの普通な感じが面白いw演奏してる時とのこの落差がカッコイイのかも。
ファンのiPhoneを借りて自撮りするaieさん。サービス心旺盛。
結局格言と自撮りをやるらしいですw三回勝負になったみたいです。
そしてaieさんのギターから始まって、ベースとドラムが絡み付いて行くインストゥルメンタルの様なイントロのelephant in the room。ここでもブレイクがたまらん。絶妙に引っ張ってくれる。そしてそのままスキャットからボーカルが乗っかって行く。Ride on。何となくですけどうっすらdeadmanっぽい匂いがします。ドラマチック。
間髪入れずにハートランド。流れるようだけどエモーショナル。音に穴が開く時に迫力のある一撃をぶち込んでは、縦横無尽に音が駆け抜ける。そしてそのそれぞれが心地良いのだからたまらない。
そしてlove hole。これもdeadmanっぽさの香りが結構強いかな。もちろんthe god and death starsの持ち味をきちんと出してるんだけど、何処か懐かしさを感じます。
そしてここで疾走感溢れるbrother mustang。俺のツボだけどthe god and death starsらしからぬ全力疾走。それでも凄い。そして俺一人称賛の絶叫。巻き起こる拍手。
そして何やら音楽的な話し合いからaieさんの20周年の話とか、それぞれの芸歴の話とかMCしました。
そして。
俺はこれを聴きに来たんだよ!
俺の中のthe god and death starsのキラーチューン。言い知れない残酷さと無力さと切なさが同居する楽曲。初めて聴いた時、さめざめと泣きました。これを聴いたからこそ、the god and death starsのLIVEを見に行こうと思ったんです。素晴らしい。鳥肌が止まらない。締めくくるにふさわしい楽曲。aieさんのボーカルの魅力が最大限に生かされてると思います。イントロのリズムとか、リフの美しさとか、シンプルさとか、その全てが俺のど真ん中のどツボです。涙が滲む。素敵な曲だ。
そして最後だと言っていたけど、SEのように締めくくられたのはエンディングインストゥルメンタルのようなdawn of the god。これがthe god and death starsだ!と見せ付けられているような、そんな楽曲。心が湧き立ったままLIVEは終わりました。
そして最後、わざわざaieさんが足を止めてくださって、俺に『ありがとな』って言ってくれたような…。勘違いでも良いんだけど、物凄く嬉しかったし、格好良かったです。
終わってからずっと。その日はもう心が興奮して止まりませんでした。身体が自然に動いて止まらなくなったのは、about tessのLIVE以来です。物凄いバンドを見てしまった。そしてあの人数では無く、もっとたくさんの人に聴いてもらうべき音楽なのだと思いました。心底ね。
CDも格好良いんですけどLIVEはマジでヤバイ。音楽好きならもう心と身体が動かずにはいられないと思います。すんげーグルーヴ。リフの絡み合い。リズムが心を切り刻んで持って行かれる。大絶賛です。素晴らしかった。あと二日残っているのが楽しみでなりませんでした。絶対に良い物が聴けるとわかっていたので。そして残りの二本も、その魅力をふんだんに味わう事になるのでした。それはまた別の機会に。